anothr story

□5刻の侍
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あれから、あなたは私になついてしまって。


私の茶屋に来て、

お足がないから茶だけ頼んで、

五刻もかかって飲んで。


本当に変わった人ね。


働けば、美味しい団子も用意してあげるのに、

「拙者は侍だ」

の一点張りで、商人になれない不器用な人。


泰平の世に侍として生きれる理由ないのにね

夢ばかり見ていたわよね。


そんなあなたも


もうここにはいない
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