◆突発◆

□突発
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俺にとっての『一番』に君を選ぶことは出来なかったけれど、

君より優先すべきことがあったけれど、

会ったのなんて数えるほどだったけれど、

俺は君が好きだった。

言わなかったけれど、とても大事に思っていたんだ。





『Promise-0』






君の笑顔はいつも俺をほっとさせてくれた。

辛いとか、苦しいとか、きついとか、俺だって思う事はあるわけで……だけどそれを鬼鮫や他の『暁』のメンバーに見せるわけにもいかないわけで。

そんな時君の笑顔を見ると、気分がすごく楽になった。

君が側に居るだけで、胸につかえた重いものがスッと軽くなるような気がした。

君の笑顔が俺の支えになってた。

それを言ってあげたら、君はどんな顔をしただろう。照れて赤くなるんなら、そんな君を見るのも楽しかったかもしれない。

もうそれは適わないけれど。

自分にもう時間がないと気付いてから、気を抜くといつだって君の事を考えている。

『暁』の事とか、

サスケの事とか、

自分のこれから、

考えればどうしても暗い、重い、沈んだ気持ちになる。

どうにもならないと、そうなる事は分かっていたと覚悟は出来ていても、それが悲しくないわけでもない。

辛いものは辛い。

現実と、理想と、君への想いと、いろんな物がごちゃ混ぜになって頭の中を渦巻いている。

そしてやがて考えすぎると、気が抜けて、考えが飛んで、気付いたら頭の中は君でいっぱいになってる。眩しい君の笑顔が俺の思考を埋め尽くす。

もう一度この眼で見る事が適うならば…と何度願ったかしれない。


『 すべてを捨てて、
  見ない振りをして、
  ナルトを選びますか? 』


でも俺の中にはそんな選択肢など存在しない。

たとえそれがうちはの仇だとしても、誰にも死んでほしくなんてないし、もう忍界大戦のような戦争など起きないでほしい。そんな世界でサスケが無事に、幸せに、自由に、生きていてくれるのなら…。

それが確実に保障されるなら、

そうしたら……

………君を選ぶ事も出来たかもしれないけれど。



『木ノ葉』も『世界』も『サスケ』も、

このままでは……――

そうなれば君だって…




俺がどうしても変わらない未来もあるのだろうけれど、それでも何かを俺はやらなくていけない。

だから、君を選べない。

君の側にはいられない。

君を守るその為に、俺は君から離れよう。

君が笑い続けられる未来を守るために。




再会の約束は出来ない。

もう再会できない。

生きて、会う事はもうない。

それが分かっているのに、どうして約束なんて出来るだろう。

どうせ泣かせると分かっているのに、変に期待させてしまうほうがよっぽど罪ではないのか。俺はそんな嫌な男になりたいわけじゃない。

隠し事ばかりだけど、君に嘘はつきたくないから。



だけど、最後の最後で、俺は……――






だって、また会いたかった。

だって、また笑顔が見たかった。

それが、許されるのなら……



++++++++++

08.06.16
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すいません、自分でもよく分かりません(アホ)
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