薔薇乙女小説の時間

□ホラー映画
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「・・・・怖いならみなけりゃいいだろ」
「こ、こ、怖くなんか無いです。唯私が居ないと雛苺が怖がって人間じゃ手におえないですぅ」
「翠星石声がふるえてるの〜」
「わ、私は全然怖くなんか無いです」
「あなた達静かにしなさいテレビの音が聞こえないじゃないの」
・・・・結局一番肝が据わってるのって雛苺だよなぁ。
呪い人形自身がホラー映画しかも2流のをみてなに怖がってんだか・・・・
「ふぅ、全然怖く無かったです」
「お前、目つぶって耳塞いでただろ」
そういうと翠星石は、少し顔を赤らめた。
「ドサッ」
何も言わずに立ち上がろうとした真紅はなぜか上手く立てずにいた。
「ん?どうした真紅。お前もしかして足がすくんでるのか?」
「そ、そんなこと無いわ。ちょっとした立ちくらみよ」
「真紅、顔が赤いの〜」
「ッ」
真紅は頬を少し赤くして席を立った。
やはりまだ怖いのだろう皆がいる部屋から出る様子は無い。
「・・・・・・・・・・」
特に話すことも無い。
真紅は本を読み、雛苺はおやつを食べ、翠星石はそんな雛苺の隣りに座り離れようとはしない。
「さて」
僕は部屋に戻ろうとした。
「どこへいくのジュン」
「ん?僕の部屋だよ」
「ここに居なさい、1人で部屋に居てもすることがないでしょ?」
そう言われて僕は部屋にとどまることにした。
怖いとなら怖いといえばいいのになかなか素直じゃない彼女達。
それはそれでもいいと思う。
今までにないこの感情、ずっとこの時が続いて欲しい。
いつからかそう思うようになり少しずつ変わっていく僕。
これからも続くだろうこの生活これからもずっと・・・・・
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