薔薇乙女小説の時間

□最初の三文字
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パスは既に出来ない状況らしい。
「ハァ。分かったよ。手伝うよ」
「最初から素直にそう言えばいいのだわ」
真紅が澄ました顔をして言った。
「ありがとうジュンくん。じゃあ、お姉ちゃん買い物に行くって来るから、今夜の晩ご飯は花丸ハンバーグだから楽しみにしててね」
姉ちゃんはそう言って出掛けて行ってしまった。
「しょうがない。さっさと終わらせるか」


ー数分後ー
「完成ですぅ」
「やったの〜」
「ふぅ。少し疲れたわね。ジュン紅茶をいれてちょうだい」
真紅達は満足そうな表情を浮かべているが…
「ちょっと待て!お前達何も手伝ってないだろう!」
「あら、いけない。くんくん探偵の時間よ」
「それは大変ですぅ〜」
「急いでテレビをつけるの〜」
僕の言うことをまったく無視してこたつに入りながらくんくん探偵を見ようと駆け出して行った。
「ハァ。こつらは…」
しょうがないので僕も一緒にこたつに入りながらくんくん探偵を見ようとこたつに入ると、突然テレビの画面が黒くなって膨れだした。
「はぁい。真紅〜
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