□イールフォルトとザエルアポロ
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残された、兄弟はとぼとぼと歩き始めました。



「………お腹減った………」


ザエルアポロがイールフォルトにいいました。
イールフォルトはそれを聞き、渡されたパンを取り出しました。
イールフォルトはある異変に気づき、目の前にいた、鳥にパンくずを食べさせました。

すると、その鳥は口から血を吐き、目は飛び出し、体から血を出し、死んでしまいました。


「ザエルアポロ………このパンは食べれないんだよ……あぁなってしまうから…」

と言ってイールフォルトは立ち止まり、引き返そうとしますが、ザエルアポロがイールフォルトの服のすそをつかみました。

「…何??」

イールフォルトが聞くと、ザエルアポロが森の奥を指差します。

「あっちに、何かあるよ…」

ザエルアポロに言われ、イールフォルトはその方向へ進んでいきます。

すると、目の前にお菓子の家が現れました。

兄弟は、家についたお菓子を取り、食べ始めました。

すると、家の中から、おばあさんが出てきました。

「おや?可愛い子供達だね……さぁ中へお入り」

兄弟はそういわれ、中に入りました。

中には、兄弟と同じくらいの子供達が3人いました。

「さぁ、皆新しい仲間達だよ…仲良くしてやっておくれ」

そういって、おばあさんは違う部屋へ行ってしまいました。

すると、イールフォルトは立ち上がり、傍にあった引き出しに手をかけました。

「あー、いけないんだー!!おばあさんに叱られるよー!!」

すると、傍にいた子供の一人がいいました。

すると、ザエルアポロがそういった子供をおっ飛ばしました。

「邪魔…うるさい…黙れ…」

「ぅ…わぁぁぁぁぁぁぁ」

ザエルアポロがそういうと、子供は泣き出しました。
すると、その声を聞いたおばあさんが、来ました。

「おや、おや、どうしたんだい…」

「こいつが、おっとばしたんだ!!」

と子供はザエルアポロを指差しました。

「僕は何もしてない…」

ザエルアポロは冷たい目でそういいました。

すると、もう一人の子供も、

「私も見たよ!!おっとばしのはあいつだよ!!」

と、ザエルアポロを指差しました。

「まぁまぁ、いいじゃないか、さぁお前達はあっちへ行ってなさい」

とおばあさんは子供達を別室へ移動させました。

「引き出しの中がそんなに珍しいかい??ゆっくり見るといいよ」

と言い、おばあさんも別室へ行きました。

イールフォルトが引き出しの中を見ると、宝石やらお金がたくさん入っていました。


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翌日、イールフォルトと、ザエルアポロは早く起きました。

おきると、イールフォルトはテーブルの上に毒の実が入ったパンを置いて、兄弟はおばあさんの所へ向かいました。

「おや??早起きだね、どうしたんだい??」

「あのね……兄貴が手伝いたいんだって…」

「おや、どうかい、ありがたいね…じゃぁかまどに火をつけてくれるかい??」


おばあさんがそういうと、兄弟は何やらひそひそと話し出しました。

そして、イールフォルトが

「どうやって火をつけるんだ??」

と言いました。
すると、おばあさんは釜戸の近くへ行きました。

「君達の家とは違ったかい??」

と言って、おばあさんは釜戸の中をのぞきました。
すると、兄弟は、後ろからおばあさんをおっ飛ばしました。
そして、釜戸の戸を閉めてしまいました。

「おや!?どうしたんだい!かくれんぼでもするのかい??それなら、後でしようかい??もう降参だよ!」

そういっているおばあさんをよそにイールフォルトはマッチに火をつけ釜戸にうつしました。

「あれ??もう新しいパンが作ってある!!食べよう!!」

パンを置いてきた部屋からは子供達の声がします。

「ぁあ、熱くなってきたよ…!!!!出しておくれ!!!燃えてしまうよ!!!!
うギャァァアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァアアアアァァァ!!!!!!!!!」

「さよなら……悪いおばあさん……」

おばあさんは、そう叫んで燃えて死んでしまいました。


そして、パンを置いてきた部屋に向かうと、3人の子供が、目を飛び出させて、口から血を吐き、腕が取れ、死んでいました。


「……僕に刃向かったからこうなる……」

ザエルアポロはそういいながら、死んでいる子供の顔を、踏み潰しました。

そして、兄弟は家に帰りました。

「お母さん、お父さん…ただいま」

その声を聞き、父親は家の扉を勢いよく開けました。

「お、お前達…!!」

「あのね…僕達、森の中で悪いおばあさんにつかまったんだ…でもそれを倒して来たから…もう大丈夫だよ…」

「でね、お土産も持ってきたんだよ」

「何だ…!!宝石に!こっちは食べ物か!!これで金持ちだ!!!はははははははは!!!」

父親が喜んでいるが後ろでは、母親が恐怖でガタガタ震えている。

「な……なんで……」

兄弟は、母親の前に行きました。


「お母さん…俺達のこと、好き??」

「す、好きよ……???」

母親は震えた声で言いました。

「僕達も好きだよ……」

「そ、そう…」

「でも…お母さんを許してはあげられない……」

どんどん、兄弟は母親を井戸へ追い込みます。

「「だって、お母さんは、僕達を置いて行く所か、殺そうとまでしたから…さようなら……お母さん……」」

二人揃ってそういうと、母親を井戸へ突き落としました。

そして、宝石を独り占めしようとした父親も、兄弟が殺してしまいました……。

そして、宝石とお金と食べ物をたくさん持った二人は、幸せに暮らしたとさ……。


「「皆…死んじゃえばいいんだ…」」

















劇終--------





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