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□拍手礼文集
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※どんよりです。










凌統は時々、死のうとする。

俺はその現場を何度か目撃し、止めに入ったことがあった。

この間は小刀で自分の手首の筋を切っていた。偶然凌統に用事があって、城内のあいつの執務室に足を運んだ俺が発見し、大事には至らなかった。だが俺が訪れるのが少しでも遅ければ、手遅れだっただろう。

虚ろな瞳で小刀を見つめていた凌統は、静かに涙を流していた。頬を伝う滴が床にぽたぽたと落ちていたのを覚えている。

俺は思わず見惚れてしまっていた。あいつは綺麗だった。

何が凌統を狂わせたのかは俺には分からない。死んだ父親の陰かもしれないし、俺自身のせいかもしれない。

本当は俺を殺したかっのかもしれないが、自分の感情を抑え込むあいつのことだから、それを自分に向けていたのだろうか。

そして今日もまた。
俺はびしょ濡れの凌統の身体を抱き締めながら、嘆息した。
凌統は入水自殺を図ったのだ。

「自分にぶつける位だったら、俺を殺してもいいんだぜ」

凌統は無言だった。

凌統に俺を殺すことは出来ない。そんなことは分かっている。

上から死闘は禁止されているし、何よりこいつは俺を愛しているから。

「そんなに溜め込むなよ……な?」

凌統の目から涙が零れ落ちた。

(俺が愛してやるだけじゃ、足りないのかよ……凌統?)

空虚感が、残るだけだった。





半端なところで終わりましたが、
続きません(´∀`)
こんな暗いのを拍手礼文にしてた自分…

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