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□クリスマス甘凌
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丁度日付が変わった頃だろうか。子ども達が完全に眠った真夜中、怪しい陰が院内を歩き回っていた。両手に沢山のプレゼントを抱えて。
「えっと、次は……甘寧と凌統ですね」
昼間に騒いでいたこの問題児たちはちゃんと眠っているだろうか。他のプレゼントは部屋の外に置いて小さく包装した2つを手に取り扉を開ける。
「……おや」
中の光景を目にして“サンタクロース”は、彼らを起こさないように小さく笑った。片方の布団にその主は居なく、もう片方の布団がやけに膨らんでいる。それを横目に2つの毛糸のマフラーを枕元に置くと、抱き合って寝ている子供二人に囁いた。
「メリークリスマス、良い子の二人とも。良い夜を……」
あとがき
……取り敢えず、クリスマスに間に合って良かったっていうのが本音ですハイ。
ほのぼの甘凌でした、が……何か時間の経過が分かりづらいですね;
最後までお読み下さりありがとうございました。
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