物語

□世界中の誰よりも
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「今日獄寺君が…」


今僕の前で今日の出来事を話しているのは僕の恋人の綱吉だ


恋人になってから放課後応接室に来て一日の出来事を綱吉が話すのが日課になった


「それで山本が…」


毎日聞かされる他の男の名前


「綱吉」
「はい?」
「こっちにおいで」


僕が呼ぶと小さく駆け足になりながら近づいてくる


可愛い
なんでそんなに可愛いのかな…


綱吉が僕の前で止まって僕ことを見ている


僕が綱吉に向けて大きく両手を広げると嬉しそうに抱きついてきた


「ねぇ綱吉」
「なんですか?」
「僕だけのものになって」
「俺は雲雀さんだけのものですよ??」


クスクスと苦笑いをしながら綱吉が僕を見上げる


「…君が他の男の名前を呼ぶとムカつく」
「それって」
「本当は僕以外の誰にも見せたくない」
「雲雀さん…」
「お願い綱吉…僕の…僕だけのものになって」


こんなに愛することができるのは君だけなんだ


「雲雀さん…俺今までダメツナっていじめられてて中学入って初めてできた友達が獄寺君と山本なんです」
「………」
「二人は大切な友達なんです」
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