小説・SS
□生まれかわったら
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「雲はいいなあ」
って隣で声がした。
「アンタはいっつもそれね」
「いいじゃねーか。自由で」
「じゃアンタ今不自由なわけ?」
「んー…不自由って訳じゃねーけど、色々めんどくせーことしなきゃいけねーもんな」
「わがまま〜」
「…お前に言われたら末期だな」
「どういう意味よー!」
「いててて!ひゅふぁん!ふふぇふふぁ!(すまん!つねるな!)」
「今度言ったらボッコボコよー!」
「…わひゃったひゃらはなへ!(わかったから離せ!)」
「わかればよろしい」
パッと手を離してやる。
「ってぇ…。容赦ねーな…」
少し涙目で赤くなった頬をさするシカマルに私は問い掛けた。