裏小説

サドスティック・ヴァンパイア
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女ヴァンパイア×ネガティブ男子学生





カッターナイフを握りしめ、腕に刄先を当てた

「…さよなら、えっと…」

ちらりと手間を見ると、去年友達と撮った写真が飾ってあった


「俺に関わった方々」


目を瞑り、腕を切ろうとした時だ



『貴方、死ぬ気なの?』

目の前にちょこんと座り、俺に微笑んでいるのは黒髪の綺麗な女の子…
俺より年下みたい…って、
何で家にいるんだ?




「君は…?」

「今は私の質問に答えて」

「…はい」

「リスカをするつもりなのね」

俺の持っていたカッターを乱暴に奪い取るとポンと遠くへ投げた

「止めなさい、そんな勿体無い事」

…勿体無い?

「貴方みたいに美味しそうな血は久々だわ、きっと若いのと太陽の日にあまり当たっていないから熟してるのね」

意味の分からない事を喋るなこの子
…高校生の俺から見ると、小学の高学年くらいだ


「いただきます」

そう言うと突然胸に飛びかかり、服を脱がせ始めた

「ちょっと…君!」

「血を吸う為よ」

「いや君がヴァンパイアだったら普通首だろ首!」

普通というか、俺の常識的な意味で




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