裏小説

実験体
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「さ、寒いよあゆちゃ…ん」

「お兄ちゃん駄目だよ、まだ実験中なんだから」

そう言って氷をまたドバッと浴槽内に入れた、氷の冷たさで皮膚が赤くなりチクチクとした痛みが走る
これはあゆちゃんの夏休みの宿題の理科の科学実験だ
人はどの位の冷たさに耐えられるか、っていうね
小学生最後の宿題だからってこれはやり過ぎだと思う…けど、あゆちゃんの為だし

あゆちゃんは近所に住む女の子だ、大学生の俺から見てもすごく大人びていて可愛いし
そんな子からお願いされたんだ、実験体になってくれたらお兄ちゃんのやりたい事あゆにやって良いよって


「…あっ…はっ…」

手がガタガタと震える、何も着ていない身体に氷がピタリとつく
(「死んじゃうよ…こんなの」)

「お兄ちゃん、裸なのがそんなに恥ずかしいの?そんなに震えて」

(「寒さで震えてるんだよー」)

「…あゆも入ろうかな」

「へっ…」

あゆちゃんは白いツルツルした足を氷水の中に入れようとしている

「…あゆちゃん駄目!」

「あ、ごめんねお兄ちゃん。あゆまだしなきゃいけない事があったんだ」

クスッと笑い扉に手を掛けるあゆちゃん




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