裏小説

墮天使
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心にぽっかりと開いてしまった穴は、自分では埋められなかった。12年間という長い月日の中で育まれた時間のせいで…一人では出来なくなって、ただ欲求だけが溜まっていく毎日
「…成瀬まだ彼女の事引きずってんの?」
「だって、好きだったし」
「他に好きな人が出来たから振られたんだろお前は」
そう、俺は振られた。それは突然に、あっさりと。一緒に住んでいた部屋からは彼女の物はほとんど無くなっていた。残っていたのは俺が彼女にあげた思い出の数々
「…良いよなお前は」
「彩の事?」
最近、コイツの彼女の事が気になって仕方ない。彼とは対象的なイメージの彼女、彩ちゃん。まだ現役の女子高生、耳には幾つもの穴があり髪は茶髪でくるんくるんと巻いてある
「…羨ましい」
「うん、彩すごいよ。プレイとか…ホント何処で教えて貰ったんだろ」
「そんなに?」
「ホント、なんならやる?」


彩ちゃん本人の意見は聞かず、簡単に決まってしまった。エンコーではない、金はあげないし。持ってないし
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