裏小説

映画館で
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彼女の名前はリサ、肌が少し茶色で長い黒髪をいつもポニーテールにして、僕のことをいつも呼び捨てにする、年上の彼女。
性格は…
「ねぇタク、一人でやってみて」
「え、ここで?」
「私の言うことが聞けないの?」
我が儘でS。ドがつくのはMである僕の方…これは余談だ。
ちなみにここは映画館、上映中はR15のホラー映画だ。一番後ろの席で僕たちは二人、他のお客から少し離れたところに座っている。
「………やり、ます」
カチャカチャとあまり大きな音を立てないようにベルトを外しジーパンを脱いだ、彼女の命令で下着は穿かなかったのでへにゃりと萎えたペニスが情けなく顔を出す。
スクリーンには謎の怪人に襲われてぐちゃぐちゃ(内臓的な意味)にされるヒロインの恋人の姿が映し出されている。僕はそれを見る、彼女は僕のペニスをじっと見る。
玉の部分や亀頭の部分を人差し指と親指で弄りながら余った手はTシャツの中に突っ込み乳首をこねるように摘む。誰かに見られるかもしれないという感覚が僕をぞくぞくとさせる。
不意に彼女が自分の服を上げ、その豊かな乳房を僕に見せてきた。彼女も興奮しているの乳首をぴんと立たせている。
「もっと、見せて、くださっ…」
自分の乳房を揉みながら舌で僕の耳を舐めあげた。思わず吐息が零れる。
手が重なる、扱く速度も心なしか早くなっている気がした。
「あ、ああっ」
ヒロインの叫び声と重なり、客に僕の声は聞かれなかった。…僕はイったのだ、映画館の中で。
「続きは家に帰ってからね、」
映画の話なんて、覚えている筈がない








 

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