裏小説
□お互い
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最近欲求不満だ、と彼は呟いた。
「エロ本とかも最近見ないし…、抜く時間もねぇ」
口を開けばR18
たまに彼の言語にノイズ音を入れたい時だってある
「なぁ、抜きっこしねぇ?」
幼なじみのその一言が俺を変えた
次の日、帰りのHRが終わり彼、成瀬と体育館裏近くの男子トイレに行った。此処は前に掃除しに行った時にも思ったがあまり汚れていなく人も滅多に来ない
校舎からも少し離れているせいだろうか?来るとしたら昼休みに抜きにくる奴か大をしようとする奴かのニ択だ
「うわっ、おい秀見ろよこれ!でっけー」
「汚いもん見せんなバカ」
此処は男子校だから分からないが中学生の時バレンタインデーの時に彼は手に持てないくらいのチョコを貰っていた。しかし彼自身チョコアレルギーなので全て俺が食べたのだが
(「黙ってればかっこいいのに」)
少し赤みがかった茶色の染まった髪も彼にはよく似合う。それでいて長身、美形、成績優秀だ。半分分けて欲しいくらいだ
「ほら、早く入るぞ」
「お、おうっ」
トイレの個室は実に狭い、二人の息遣いだけが耳に響く。