裏小説

僕は食材
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この家…は廊下が長かった
いや何というか家っているよりアパート?かマンション
一つ一つドアがあって何かプレートに書いてある
漢字が難しくて読めない



後ろでドアが開く音と共に叫び声がした
…女の子だ、僕と年が同じくらい
彼女と目があった、目が青いのを見ると外人かな?
何かを訴えるようにこっちを見ている




「黙れと言ってるだろっ!」


女の子を引っ張っていた男が乱暴に彼女の髪を引っ張った
彼女はまた言葉には聞こえないような事を叫んだ
僕には英語が分からない、だけど彼女が発した言葉で唯一分かったのは


「マミー…」

泣きながら彼女が呟いた、最後の一言



「ほら行くぞ」

僕はまた引きずられていく






「…いてっ」

「其処で待っときな」

…部屋の扉が閉じられ、ガチャッと鍵を掛ける音がした


『また新しい食材が来たんだな』

声の方を向くと爪をガリガリと噛んでいる男の人がいた、きっと高校生くらい


「…だれ?」

「名前何て言っても無駄だと思うよ、どうせ俺らはあの女に食われる運命だから」

「それ…どういう意味?」





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