オリジナル小説〜ランニング・マイ・ウェイ〜
□★始業式!!
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「っだああああ!!!いやだよぉぉぉ緊張しすぎて腹痛いぃぃ!!」
俺は、右野まゆ美。「うの まゆみ」って言う。
女だけど一人称は「俺」。
何故こんなに朝から騒いでいるのかというと、今日から、中学2年生、つまり始業式、つまりクラス替え、という公式からなる。
俺の学校では1年おきにクラス替えがある。
苦手な奴と離れるのは良いが、仲の良い奴と離れたくは無い。と思うのがクラス替えであろう。
そのうえ中学2年生と言う期待と不安も緊張と化し、俺は混乱しまくっている。
その末、腹が痛くなり、今に至る、という訳だ。
『ほら早くしないとナホコちゃんが来るわよ!』
オカンの声だ。ナホコは小学校1年生の時から仲の良い、一般的に言う幼馴染だ。クラスは違うが、今は登校仲間だ。俺は急いで食パンを食い、学校へ行く用意をした。
2年生になり始めての制服、カバン。などと思いながら制服を着た。何故かいつもの制服が新鮮に見えた。
まだナホコは来てないみたいだから、中2としての目標でも立てるとするか、と思い、考えていた。
そういえば先輩になるんだよなぁ。
俺はマイナーな美術部だ。でも、部活は本当の自分を出せる1つの場所。心から楽しいと思っている。
ここは1つ、先輩として役に立てる事を目標にしよう、と思った。少しハードルが低いが、まあ良いか。と思ってしまう。それが俺。
『まゆー!!行こー!!』
ナホコが来た。オカンにいつものように「いってきます」と言ってから家を出た。あー腹が痛い。
「待ってー!!今行く!!!」
〜〜〜〜〜
『クラス替え緊張するねー!ナホお腹痛くなっちゃったよぉ』
「分かる!!俺もさっきまで(ってか今もだけど)腹痛かった!!クラス、同じだと良いねー!」
なぁんてクラス替えの事ばかり雑談しながらよろよろと歩く。そうこうしている内にミズキのマンションだ。ミズキはもうマンションの下にあるベンチに居た。ミズキは、俺の親友に等しい存在。背が高くて優しいし、なにより太っ腹。春休みはよくナホコと一緒にミズキの家に遊びに行っていた。
『まゆにナホ、おはよー!』
「はよっす!!」
『おはよー♪』
その後は、やはりクラス替え雑談ばかり。ミズキだけそう緊張してないらしい。なるようにしかならないよー。なんて、姉御、尊敬致します。周りから見れば確実にわめく子供2人を連れた親に見えるだろう。
「うぁああ学校着いちゃったよぉぉ(泣」
『おい泣くな!!たかがクラス替えだよ!』
『ナホももうこれ以上歩けないよぉー。』
『8時15分かー。25分に2年土間前にクラス替えの紙張り出しだっけ?』
「えええやめてよそーいうの!早く張り出せっての!!」
10分後。まだ紙が張り出されない。
「おぃ教師共なにしとんねん!!」
『遅いねー。早く結果が見たいのに』
などと土間の前に居た人達はブーイング、ブーイング。そして数分後、
「やっときたあああ!!」
『怖いよぉぉ』