ハリーポッターとカミツレの姫君

□戦場〜イクサバ〜
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いつも通りサイレンが鳴る。
『小牧班は裏口へ回れ!』
無線機からの怒鳴り声
悲鳴が聞こえる
あたしは上官の命令に従うのみ
「うりゃあ!!」
周囲にいた良化隊員(テキ)を叩きのめす。
倒した瞬間あたしには隙ができてしまった。
そこへ黒いフードをかぶった奴が現れた。
《お前は俺様にとって邪魔だ。ここで戦死してもらう。》
ほんの一瞬だった。
奴が木の枝みたいなものを振る。
《アバダケダブラ》
何かの拍子に戦闘服から鎖に通した一組の結婚指輪が飛び出る。
雲間から太陽が顔を出し、指輪が光を反射する。
その中へ緑色が一筋入って行く。
鎖が切れて指輪が飛ぶ。
体中に力が入らない。
よたりながら手を伸ばして、指輪を捕まえた。
そして気を失った。
《ふ…あっけない最後だな…カミツレの姫君は…》
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