ハリーポッターとカミツレの姫君

□帽子の歌と己の力
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巨大なハグリットに呼ばれて集合し、小舟で蔦のカーテンをくぐり、マクゴナガル先生に小部屋へ案内された。
「おや、汽車にハリー・ポッターが乗っていたと聞いたが、こんな奴らと一緒に居たのか…赤毛にそばかす、お下がりのローブ…ウィーズリー家の子と、マグル生まれの子。友達については僕が教えよう。」
「マルフォイ家のガキに構うと、闇に転がっていくよ。」
「アオイ、彼を知ってるの?」
知ってるも何も、ここではある意味予言者としてやっていけそうな現状、教えてやろうかいじってやろうか、どうしようか。
「知ってるも何も、だっさいプラチナブロンドに死人のような青白い顔、新しすぎて汗を吸わないローブ…ドラコ・マルフォイ君だよね?東洋の魔女の事を、マグル生まれだとか言ったアホは君かい?」
ちょっとだけハッタリを混ぜて、にっこりと笑ってやる。学生時代は部活の助っ人に引っ張りだこで演劇部の女優もしていた。演技はそこそこ上手いのだよ。
「な、東洋?海外からの留学生か。ならば君にも友人について教えてやろう。」
こっちにも握手を求めて手を出してくるが、ハリーはたった一言、自分でやるとだけ言っていた。
「東洋流の礼儀作法を教えてあげるわ。」
私はそれだけ言うと、思いっきり急所を蹴りあげてやる。
「礼儀知らずなガキには、容赦なく蹴りを入れて礼儀を叩き込む。これが東洋流だよ!」
うずくまったマルフォイの背中に、何処からかヒキガエルが飛び乗る。
「あ、トレバーじゃん。ネビル、トレバー居たよ!」
ヒキガエルを抱き上げ、後ろの方に居るネビルに声をかける。
「ありがとう!トレバーってば、ぼくから逃げてばかりなんだ。」
「もう逃げちゃだめだよ。」
そうこうしているうちにまたマクゴナガル先生が現れ、組み分けの儀式の準備ができたので来るようにと言われた。
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