ハリーポッターとカミツレの姫君

□オオカミにはご用心?!
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翌朝
「ふあぁぁぁ…あ?」
「おはようございます!」
自分の部屋で目を覚ましたリーマス・ルーピンがおいしそうなニオイにつられてダイニングへ出ていくと、一人の少女が料理をしていた。
「キミは…あ、ダンブルドアが言っていた…」
寝ぼけて動かない脳みそで必死に、彼女が誰なのかを思い出そうとしていたが
「あ、これからお世話になります、アオイ・ドウジョウです!えっと、朝早く着いて、朝ごはんの準備しておきました。」
笑顔ではきはきとしゃべるアオイの言葉に、ようやく彼女が誰なのかを思い出したリーマスであった。
「あぁ、よろしく。私はリーマス・ルーピンだ。」
あいさつを済ませると、程よく焼けた(リーマスの皿はビミョーに生焼け気味の)ベーコンや新鮮な野菜等の盛り合わせと、こんがりと焼いたトーストをテーブルに出し、食べることにしたのだった。
「そういえば、昨日の朝ダンブルドアの元を出立して、昨夜はどうしたんだい?」
朝食の席で、昨夜の話題となるのは、自然な方向だった。
「あ、昨夜はグリズリーと一緒に寝てましたね。夕方ごろにケンカを売られてしまって、それを買っちゃったんです。」
明るく、さらりと怖いことを言い放つアオイに、リーマスは唖然とすることしかできなかった。
食事が終った頃を見計らい、一羽のフクロウが窓から舞い込んで、一通の手紙をテーブルに落したのだった。
「あぁ、ダンブルドアから…キミ宛の手紙だ。」
「ほんとだ。ていうか、なんかデカくない。」
その封筒を開くと、中からホグワーツの入学案内と、もう一通の手紙が出てくる。
「えーっと、こっちは後でいいよね。とりあえずこれ、何が書いてあるか気になるから読むね。」
入学案内は横において、もう一通の手紙を開く。
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