ハリーポッターとカミツレの姫君

□帽子の歌と己の力
2ページ/4ページ

『グリフィンドール!』
『ハッフルパフ!!』
『スリザリン!!!』
『レイブンクロー!!』
『スリザリン!!』
『グリフィンドール!!』
ハリーとロン、ハーマイオニーにネビルはグリフィンドール。マルフォイはスリザリン。
次々と名前を呼ばれて、帽子をかぶってすぐだったり、少し考えてからだったり、頭の上にかざしただけだったり、さまざまな状態で寮が決まってゆく。
もちろん私、ドウジョウアオイは留学生として一番最後に呼ばれた。
「皆も気づいておると思うが、東洋から留学生が一人来ておる。」
「ドウジョウ・アオイ!」
私は返事をすると椅子に座る。帽子は私のアゴまで来た(元々私の頭が小さすぎるだけである。ヘルメットも一番小さいをタオルを頭に巻いてかぶっていたぐらいだ。)為、息ができない。
『難しい…レイブンクローのように勤勉で、ハッフルパフのように友達思い、グリフィンドールのように己の道にかけては真っすぐ、スリザリンのように何かの為ならばどんなことでもする狡猾さ……困ったものだ。』
狡猾さって……まぁ、無理無茶無謀をやってのける部隊の事を考えたら狡猾かもしれないけど、なんか気に食わない。
「ねぇ、はやくしてほしいんだけど…窒息死しそう。」
『そうじゃのう…しかしめんどくさがり屋…だが楽しければそれでよいと考える節もある…ここはやはり…グリフィンドーーール!!!!!!』
「死ぬかと思った。」
大騒ぎのグリフィンドール席へと向かうと、ハリーやロン、ハーマイオニーやネビルといった面子に留学生であることをなぜ教えてくれなかったのかと言われた。
「聞かれなかったし、日本人だとは言ったはずだよ。」
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ