主に

□悪魔のかくらん
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「俺は刀剣解放第二階層を体得した」



『悪魔のかくらん』



「これはまだ誰にも言っていない。…藍染様にも」
「…ソレ、俺なんかに言っちゃっていいわけ?」

あの人に従順なヤツにしては珍しい事もあるもんだ……ってか本来ならダメなんじゃねぇの??言ってないんなら、なおさら

「構わない」
「構わねぇ、って…」
「以前お前に言われた事を参考にしたまでだ」

…んな事言われたら言い返せねぇだろーが。まるで俺が悪いみたいじゃねぇか。

「大体、藍染様の愛人であるにも関わらず他の者と簡単に関係を持つお前に言われたくはない」
「(愛人て…)いーんだよ、俺は。」
「は?」
「俺が誰に抱かれようと自分に敵うヤツはいない、って自信があるから。惣右介には、な」

そんな顔を、お前にはしないで欲しい。いつものように、この大虚圏を照らす太陽みたいな笑顔でいて欲しいのに。そう思うこの感情は解らないけれど。果たしてコレを感情と呼ぶに値するのかさえ、解らないけれど。

「お前は満足しているのか?」
「…随分挑戦的じゃないの、最近。」
「挑戦するくらいタダだろう?」
「……いいぜ、来いよ」

首に腕がまかれる。右手で肩を、左手で腰を抱く。接吻を交しながら、シーツに二つの影が沈んだ。












end.
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