主に

□Understand love,and
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シングルのベッドの上で、ウルフウッドはレガートを抱きながら座っていた。

情事後だというのに、ウルフウッドはレガートの首筋に唇をあてていた。

「…痕は残さないでね」
「なんで?」
「嫌だからに決まってるじゃないか」
「理由は聞かせてくれへんのん?」
「とにかく、残したら殺すからね」


俺らは死んだのに―
まだコイツは此処が現実だと思うてる。


此処はいわゆる死後の世界、というヤツらしい。かと言って暗いわけでもゾンビみたいな奴らがはびこっているわけでもない。そして、生も死もない。



「シた後にこういう事をするのは、慣れない」
「へぇ?」
「こんなの、ミッドバレイ以来だよ」

ミッドバレイとは、何度か顔を合わせた事がある。が、まさかアイツとまでとは…

「相手が誰でも構へんのん?」

だとしたらかなり凹む

「…?セックスなんてそんなものだろう?」
「そんなもの、て…」
「違うのかい?」

レガートはきょとんとした顔をこちらに向けて聞いてきた。

「フツー、愛を確かめためにするもんやろ」
「愛…?」
「そうや?」
「わからないよ、そんなもの」











「わからないんだよ。愛し方も、愛され方も」











肌を重ねているのに、何故こんなにも距離を感じているのだろう。
離したくない、離れたくもない。


ベッドにレガートを押し倒し、荒々しく唇を吸った。


「…っは、まだ足りないのか?ウルフウッド」
「足りひん…まだ、全然足りん…!」
「いいよ、気がすむまで抱けばいいさ」



存分に貪ればいいさ。この身体で、足りるのなら。



















どうすれば、この気持ちを伝えられるのだろう




どうすれば、愛を教えられるのだろう




少しでもこの気持ちを知っていれば




少しは




救われたのかもしれないのに




生きる限り、あの不毛な土地でラヴ&ピースを掲げるアイツなら




伝えられたのだろうか




俺でなく




アイツならば





















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