魔女は番犬と戯れる

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「ぎゃああああ!」
 乙女らしからぬ叫び声は森にこだまし、周りにいた小鳥達はバサバサ慌ただしく飛び去って行った。
 朝っぱらから騒がしくしてごめんなさい!? でもっでもね!?
「何事だ! クレーヴェル!」
「うわぁぁ! 立ち上がっちゃダメ――!」
 目の前には素っ裸の男!
 これが叫ばずにいられる!?
 しかも僕の声で異常事態発生か!? とばかりに勢いよく立ち上がるし! 慌てて自分の顔を手で覆ったけど見えちゃったじゃないの!
 っていうか僕、この全裸の男と寄り添って一晩過ごしたって事だよね!? 乙女として何たる失態!

どうしてこんな事に――?
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