お話

□迷惑なコーヒー
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エターナルからのランチ―――降りてきたのは、虎の副官ダコスタ。
近くにいたAAクルーに声をかけると、両手に荷物を抱えブリッジへ上がって行った。
声をかけられたクルーはストライクのコックピットで作業していたディアッカの元へやって来た。
「ディアッカ、バルトフェルド隊長の副官がブリッジに来てくれってさ」
声をかけられたディアッカは、作業の手を止め
「ブリッジ?OK。そ〜いうコトなんで、おっさん…後、よろしく〜」
と、手をヒラヒラさせながらコックピットから出てブリッジに向かう。
オレは虎の副官の言葉を伝えたクルーを捕まえ問い詰めるが、用件がはっきりしない。
ディアッカがブリッジに行くのは、問題ない。
だが、虎の副官が呼び出したとなれば、放っておくわけにはいかない。
すぐにオレもブリッジに向かう。



ブリッジに入ると、虎の副官と艦長が話をしていた。
あれ?ディアッカは???
キョロキョロするオレに艦長が声をかけてきた。
「バルトフェルド隊長から特製のブレンドコーヒーが届いたんですよ」
「虎から?」
「副官が直々にね。あっ、ディアッカ君だったら帰りましたよ」
「帰った?」
「ええ、ディアッカ君にはバルトフェルド隊長からスペシャルブレンドコーヒーのプレゼントがありましたから……」
ディアッカだけ虎からのスペシャルブレンドコーヒーって、何だよ!?
オレはブリッジを飛び出し、ディアッカの私室に向かう。



  *  *  *  *  


何でこんなもん寄越すかねぇ……頼んでないのに……
コーヒーポットにそえられていたメッセージカードを読み、オレは頭を抱えていた。
「ディアッカ!入るぞ」
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