お話

□ディアッカの想い
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「少佐、風邪だってな」
マードックさんが、格納庫に入ってきたオレを見るなり言った言葉。
前日、熱があるのを隠して作業していたおっさんを、医務室へ連行したのはオレだ。
「そうそう、おっさんのくせに無理しちゃってさ」
っと、言うオレの顔をまじまじ見るマードックさん。
「坊主も無理するなよ」
「あぁ」
マードックさんの優しい言葉に、ちょっと嬉しくなった。
「少佐が居なくて、寂しいだろうがな」
…この言葉を聞くまでは。

誰が寂しいだ!
セクラハする奴が居なくて、快適に過ごせてるっての!
おっさんが居ないから、セクラハの心配しなくていいし、静かだし、身体ゆっくり休められるし、ベッドの真ん中で眠れるし……いい事づくめなんだよ!
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