お話

□ハッピーバースデー
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《悲しい涙》



「どうしたんですか?ムウさん」
可哀想なオレに声を掛けてきたのは、キラだった。
「ん…」
「何時もムウさんらしくないですよ」
座り込んだままのオレにキラは言った。
オレだって好きで、座り込んでる訳じゃないんだ。
「キラ!こんな所で何してるんだ?」
オレの隣にいるキラを呼ぶ声が聞こえた。
「アスラン。えっと…ムウさんが」
「あっ!少佐、こんな所にいたんですか。AAから戻ってくるよう、通信が入ってましたよ」
エターナルの格納庫の隅に座り込んだオレは、アスランの声をぼんやり聞いていた。
アイツの居ないAAに帰りたくない。
愛しいディアッカは調査・物資調達の為、エターナルのクルー数名と近くのコロニーに出掛けている。
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