お話

□おめでとうの心
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「はいはい…お前のハロに対する気持ちは解った。大切にするよ。で、何でイザークから?」
「オレが預かってきた。お前の大切な人からのプレゼントだ。大事にしろよ。じゃあ、オレは帰るな」
「あぁ、サンキュな」



受け取ったプレゼントを眺めていると、アスランの声が聞こえてきた。
「こんにちは、少佐」
おっさん?
通路に出ると、壁に寄りかかったおっさんが居た。
「おっさん、何してんのさ?」
声を掛けても、返事がない。
「おっさん!」
もう一度声を掛けると、ゆっくりこちらを向いた。
しかし、何時ものうっとうしい覇気は無く、目が虚ろでまるで抜け殻だ。
「ディアッカ……誕生日…おめでとう」
呟くおっさん。
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