イチウリ小説
□一緒に帰ろう
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<一緒に帰ろう>
真っ白な息が出て、冷たくなった手を温める。
指先はすでに死んでるようだ。
「っ・・・寒いな・・・」
クラブが終わり、僕は部長のため鍵を閉めて
鍵を職員室に届けて、そのまま僕は靴箱に向かった。
上靴から、外靴に履き替えて
マフラーをつけて、外に出るとパラパラと雪が降り出していた。
「雪か・・・っ・・・寒い!」
真っ暗闇の中で無数に散らばる雪が
キレイで見とれていたら、寒さが現実に引き戻させた。
ブルっと震えて、校門を出た瞬間
いきなり、何かが僕の元へ振ってきた。