イチウリ小説
□たまには甘えてもいいよね?
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たまには甘えてもいいよね?
「・・・・黒崎・・・・」
「ん?なんだ〜?」
「・・・・そこ、邪魔だ・・・」
僕は、自分の下にいる黒崎を睨むと黒崎は苦笑した。
今日は、久しぶりに黒崎の家に遊びに来た。
というか、無理矢理「遊びに来てほしい」っと言われ
家に上げられ、そしてボロボロになった
コン君を縫い合わせられるはめに・・・。
僕は、持ってきていた裁縫道具で
コン君を縫い合わせていく。
その間、コン君が入っている玉は、黒崎の机の上に置かれていた。
僕が縫い合わせている時、黒崎は僕の膝に頭を置いて
ジャンプを読んでいた。
何で僕が黒崎に膝枕しなくちゃいけないんだろう・・・。
「邪魔だって言ってるんだけど」
「いいじゃねえかよ。たまには、な?」
「っ・・・いやだ・・・針で君を指すよ?」
「別にいいけど」
僕は、ムっとした表情で針を黒崎の目の前に持っていくが
そんなことでビクともしない。
黒崎は余裕めいた表情で、僕を下から見上げる。
・・・・・本当に・・・ムカツク・・・・
ベっと舌を出して、僕はまたコン君を縫う。
よくもまあ、こんなにもボロボロにするもんだ。