イチウリ小説
□家庭科室の出来事 前編
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家庭科室での出来事
「い・し・だ〜」
ゾクリ。
背筋に冷ややかなものが走った。
「な、なんだい・・・本匠さん・・・」
学校から、出ようとしたら、突然僕の肩を掴んだ。
僕はビクッと肩を震わし、恐る恐る彼女の方を振り向くと、彼女は満面の笑み(恐ろしい笑み)で
僕を無理矢理、裏庭へ連れて行った。
「あ、あのさ・・・どうしたの?本匠さん?」
「うふふふ、石田・・・とうとう、あなたを捕まえたわ」
不適な笑みで、ネットりとした視線を僕に向けた。
いや、これはかなりやばい・・・早く逃げ出さないと・・・。
頭の中で、サイレンが鳴り、僕は引きつった笑みで、おずおずと後ろへ2,3歩下がった。
ドン。
背中に硬いものがあたった。
それは、壁でもう僕は逃げられなくなった。
どんどん僕の方へ近づいてきた、本匠さんの目はまるで、飢えた猛獣のようだった。
あの、僕を食べないで?いや、僕不味いからさ・・・。
僕はごくりと唾を飲み、こちらに歩み寄ってくる彼女に、僕は逃げようとした。
ガシッ!
「!?」
「逃げるつもり?そんなこと、させないんだからね」
「ひっ・・・うわーーーーーーーー!!!!!!!!」
ギラリと光った彼女の目はあまりにも怖くて
僕は、叫んだ。声がかれるくらいまでに。