イチウリ小説
□家庭科室での出来事 後編
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家庭科室での出来事
本匠さんに家庭科室に閉じ込められ、黒崎ははぁっとため息をついた。
そして、少しだけ僕の方を見たが、すぐに視線を扉に戻した。
「おまえ、なんだよその格好・・・」
「うるさいな。・・・しょうがないだろ・・・本匠さんがこの格好をしろって、無理矢理言われたんだから」
「・・・ふーん・・・」
僕が顔を赤くしていると、突然黒崎は僕の方へ来た。
顔を上げた僕に、黒崎は何の感情もない目で僕を見下ろしていた。
「な・・・に?」
「おまえさ、結構その格好似合ってるよな」
「っ!?何を急に////」
黒崎は僕と同じ視線で、しゃがみこんでそっと僕の頬を撫でた。
それがくすぐったくて、目を細めた。
「石田可愛いぜ」
「う、うるさい!」
「結構そそるよな、その格好」
「っやぁ!」
黒崎は僕を押し倒した。
僕は身を硬直していたら、そっと触れるだけのキスをした。