イチウリ小説
□好きになったら負け
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「ノート貸してくれねえか?」
「あ、あぁ。・・・ほら。もう今後はこんなことはないようにしてくれよ」
「サンキュー。気をつけるぜ」
黒崎はそういうと僕の頭を撫でた。
ドキッ。
一瞬、心臓が跳ね上がった。
な、なんだ・・・今の・・・
心臓がドキドキと言って、なんだか変な感じ。
顔が自然と赤くなって、恥ずかしい・・・。
なんだろう、コレ。
心拍数が収まらない。胸が締め付けられて、苦しい・・・。
「っ・・・なんだ、これ・・・・」
その日以来、黒崎を見ると顔が赤くなって
まともに彼の顔を見て、話せなくなった。
ますますぶっきらぼうになって、黒崎を見るとちょっとイライラしたりして
毎日胸が苦しくて、この変な感覚がずっと続いて病気なのかと思った。
そして事件は放課後に起こった。