イチウリ小説

□好きになったら負け
5ページ/6ページ




「い、いるわけないだろ!大体なんでそんなこと聞くんだ///」

「いや、別に・・・そっか居ないか・・・。じゃあ、俺にも・・・」

「なに?」

「あ、なんでもねえ。わりぃな石田。じゃあ俺、帰るわ」

「はぁ?ちょっと、黒崎!」



黒崎は「わりぃ」と言って、階段をトントンと
飛び降りるとそのままどこかへと行ってしまった。

僕は彼を呼び止めたけれど、それも遅かった。



その場に残された僕は、階段にしゃがみこんで
ふぅっと息をついた。

さっき一瞬、黒崎が言ったことを思い出した。




『いや、別に・・・そっか居ないか・・・。じゃあ、俺にも・・・』
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ