イチウリ小説
□似たもの同士
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黒崎は突然、怒鳴った。
僕はビクっと肩を震わせると、黒崎は「わりぃ」っと言って僕の方へ近づいてきた。
「どうしたんだよ?誰かに何か言われたのか??」
「違う・・・ただ、僕達は恋人同士になってから、恋人っぽいことしてないから・・・」
「恋人っぽいこと?」
黒崎は小首を振ると、こいつはどこまで鈍いんだ!!っと心の中でツッコんだ。
「だから・・・その・・・キスとか、手をつなぐとか!!
黒崎は、そんなこと全然しないから、僕は愛されてないのか不安になるんだよ!!
それに、こうやって帰ってても、全然話さないし、僕はあんまり話すことが得意じゃないから
いつも考えてるのに・・・黒崎は何も話そうとしてくれない!!!
僕と帰るより、君は浅野君たちと帰ったほうが楽しいんじゃないかって思うんだよ・・・」
あーあ・・・言っちゃった。今までの不安というか、モヤモヤを・・・
嫌われたな。完全に・・・黒崎も僕にこんなたまってることを言うから、嫌われた。
「ハァ・・・」
ああ・・・黒崎も呆れて、ため息もついてるよ。
僕は言ったことを少し後悔してそのまま帰ろうと歩き始めたとき・・・・
ガシ!