イチウリ小説

□家庭科室での出来事 後編
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「・・・石田・・・」

「・・・・」

「なあ、石田」

「・・・・・・・」

「気持ちよかったか?」

「ッ!・・・・・うるさい・・・」




あまりにも激しい腰の痛みに、僕は床に崩れこんでいた。
制服はなんとか身に着けたが、ヤった場所が床だったってこともあり、足がガクガクだ。

そんな僕に、黒崎はそっと僕を抱きしめた。
しかも、上半身裸のまんまだし・・・。


「・・・離してよ・・・」

「嫌だって言ったら?」

「そのときは、蹴り一発」

「ひっでー」


クスクス笑って、僕の頬を撫でる。
僕は、怒っているんだぞと睨みつけたが、本人には全然聞いていない。



「そーいえば、おまえこの猫耳つけてたのに、全然意味なかったな」

「・・・そういえば、そうだね」

「・・・じゃあさ、これつけてもう1回しようぜ?今度こそはおまえに『にゃー』って鳴いてもらう」

「は!?ちょ、何考えてるんだよ!黒崎!!!!」



黒崎は笑いながら、さっきとった、猫耳カチューシャを僕の頭につけ
僕を押し倒した。



「やめろ!バカ!!」

「って!何すんだよ!!」


黒崎の顎に拳を入れると、黒崎はムカっとした顔で僕に怒鳴った。
僕が起き上がろうとしたとき、勢いよく、ドアが開いた。

僕たちは、固まってドアの方を一斉に見た。



「「あ・・・・・・」」


「く・・・ろさき・・・君?いしだ・・・くん?」

「・・・一護・・・石田・・・あんたたち・・・」



鍵が閉まっていた、ドアが開きそちらを見ると、井上さんと有沢さんが
固まって、僕たちを見ていた。
そして、その後ろには、今回の話の現況である・・・本匠さんが居た。
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