イチウリ小説

□家庭科室での出来事 後編
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僕は、いきおいよく、黒崎を突き放し重たい腰をあげ、ドアから勢いよく飛び出した。



「あ!石田くん!!」

「・・・一護・・・あんた・・・」

「うるせえな、なんでもねえよ・・・って本匠・・・てめえ・・・」

「おほほほ、黒崎君、どうでした?石田くんの、“あの姿”は」

「っ!!てめえ!!」

「何、どうしたの?黒崎くん?」

「一護アンタ!石田に何かさせたの!?」

「いや、違う!それは本匠で・・・」

「あーら?なんのことかしら?」

「てめえ!!」




そんな4人の会話が廊下中に聞こえた。
僕は顔を赤くしたまま、男子トイレにかけこみ、ドアを閉めてそのまま
壁に身体をあずけ、ふぅっと息をついた。



「本匠さん・・・絶対に・・・許せない・・・」



涙目になりながら、下唇をかみ、小さな声で言った。
彼女が、すべて僕と黒崎をこういうふうにしようと、巻き込んだんだ・・・。
最悪だ・・・そう思いながら、今後一切、彼女のお願いは聞かないでおこうと心に決めた僕だった。





END
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