イチウリ小説
□Xmasの夜に
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「もう、何分待ってるって思ってたんだ・・・!?」
「へー・・・結構可愛いじゃん。」
「本当、本当・・・俺の好みかも」
振り向いたら、そこには黒崎ではなく、2人の若い男が居た。
しかも、タラシ・・・。一人はニット帽をかぶっている金髪。
もう一人は、髪を立てている男だった。
「なあ、今アンタ暇だろ?ちょっと俺たちと付き合えよ」
「いやだ・・・僕は暇じゃない!!」
「けれど、さっきからずーっと一人だったじゃん。
彼氏待ちだろ?でも、もうこんな遅くじゃ来ねえって。」
無理矢理、手を掴まれどこかへ連れて行こうとする男たちに
僕は必死で抵抗したが、1時間近く外で立っていたため、体に力が入らない。
だから、あっさりと男達の力には負けてしまった。
いやだ、こんなの・・・嫌だ・・・・・
こんな知らない奴になんか・・・!!
黒崎ッ助けて・・・黒崎!!!
ぎゅっと目を閉じて、僕はそう思った。
その次の瞬間、ドガっと何かを殴る音が聞こえた。