イチウリ小説
□叶うはずないのに
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「あ、織姫。おはよう」
「井上。…はよ」
「たつきちゃんおはー!黒崎君!お、おはよう////」
雲ひとつ無い空の下。
あたしは、少し早めに学校に行くと教室にはたつきちゃんと黒崎君がいた。
まだ朝早いのに黒崎君がいるなんて、珍しいなー。
でも、なんだか嬉しい。
あたしは自然と頬が赤くなる。
黒崎君とたつきちゃんは他愛ない話をしていて
あたしも話してたけど、黒崎君のことで頭がいっぱいで、何話したか覚えてないや。
他愛ない話をしていると、教室のドアが開く。
教室にズカズカと入ってきて、かばんを置いて…席に座った。
それだけなのに、会話が途切れて…
そして、黒崎君は「ちょい、わるい」っと言ってあたしたちのところから
席についている…石田君のところへと行ってしまった。