イチウリ小説
□Do you think about me?
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「・・・父さん・・・」
電話の画面には父の名前の『石田竜弦』と書いてあった。
電話は滅多なことがなければかけてこないのに・・・
もうすぐ・・・あの日だからって、わざわざ電話なんてかけてくるんだ。
いつもは息子の僕なんか・・・放っているだけなのに。
そう思うとムカついて・・・電話に出たくなかった。
だから、電話を取らずに携帯を置いてベッドに寝転んだ。
〜〜〜♪・・・・ッー。
携帯を放っておくと、曲は鳴り止んだ。
ホっとして、そのまま一眠りしようと思ったときだった・・・。
〜〜〜〜♪
また携帯が鳴り出した。
「・・・鬱陶しい・・・」
出ないと決めて、目を瞑って寝ようとしたけれど携帯は鳴り止まない。
それがますます腹立たしくて、僕は起き上がって携帯電話を取り電話に出た。