イチウリ小説
□好きだから
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「・・・・黒崎・・・・」
自分の口から、前に居た人物の名前を呟く。
壁に体を預け、両腕を制服のズボンのポケットに入れていた黒崎は僕に気が付くと
顔だけあげて「よう」と言った。
なぜ彼が此処にいるのか分からない・・・
黒崎・・・帰宅部じゃ・・・。
「石田、今から帰りか?」
「うん・・・まぁ・・・黒崎、何でキミがこんなに遅くまで残ってるんだ?」
「ん?あー・・・単位落としてたやつあったから、それの補修・・・。」
「あ・・・そっか」
黒崎は苦笑しながら答える。
1年のときのあの破面の戦いのときほとんど学校行ってなかったから、その授業か。
僕も危うかったけれど、なんとかテストで挽回したよ(汗)