他文章裏文
□愛に酔う
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今日もお呼び出しだ・・・。
(あなたに見つめられて)
今宵の月はとても美しく、その月を自室で眺めながら
俺は、あの人に呼ばれるのを待っていた。
「絶対に今日も呼び出される」
下弦の月が優しくも俺の部屋を照らす。
その月を目を細めながら見ると、部屋の外に気配がした。
あいつの気配だ・・・。
俺は、ため息をついてベッドから立ち上がる。
そして、部屋のドアが開かれた。
「グリムジョー・・・藍染様から部屋に来いと言われておる」
「・・・わーってるよ、今から行く」
「・・・・」
部屋に入ってきたのはウルキオラだった。
ウルキオラはいつも無表情でいる。
俺はこいつがいつも何を考えてるのかわかんねぇ。
だから、あまりコイツと話すことなどない。
俺が部屋から出ると、ウルキオラも部屋から出て
あいつはそのまま長い廊下へと消えていった。