擬人化アンパンマン小説

□星空
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「ねえ、菌。今から一緒に星を見に行こうか?」

「星?」



いつものとおり、深夜に突然と俺様の部屋へと現れたアンパンマン。
いつもなら、ここで情事へといくのだが、今日は星を見に行くと言った。

ということは・・・今日は・・・しないのか??


それは、あまりにも嬉しいことで、久々にゆっくり出来る!!
っと思わずガッツポーズをとりたくなるくらいに、うれしいことだった。


「うん。じゃあ行く用意して。外は寒いからね。
ちゃんと、風邪引かないように暖かい格好していかないと」

「わ、わかったのだ」



アンパンマンに言われ、俺さまはドタバタとクローゼットから、黒のジャンパーを取り出し
マフラーと白のニット帽をかぶった。
中の服は、パジャマの灰色のスエットを着ている。



アンパンマンは、黒のコートに身を包み
細身のジーパンをはいてきていた。
彼の私服は、あんまり見ないから少しドキっとしてしまった。



(アンパンマンはいつも、あの定番の格好だからな・・・なんだか、私服が新鮮なのだ・・・)

と思い、ついついアンパンマンを見て笑ってしまったのだ。
そしたら、アイツは・・・



「どうしたの、菌?何か可笑しい?・・・襲ってほしいとか?」

「っ!!ち、違うのだ!!というか・・・何にもないのーだ」

「ふーん、まあいいや。じゃあ、行こう」



特に気にしてもなかったのか、いつもとは違う、どこか優しい笑みで
俺様の手をぎゅっと握った。
「!!」


手を握られたことなんて、ないから思わずドキっとしてしまった。
心の中が、ポカポカしてきて・・・いつもとは違う感情が・・・
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