俺の家族

□朝=地獄
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「マスターはいりますよぉ・・・」

おそるおそる中へと入るカイト。
なるべく音は立てないように、ベットの方へと近づく。

そこには、ベットで寝息を立てているマスター

朱雀は安らかな笑顔なのだが・・・

この笑顔が彼らにはものすごく恐ろしいのだ

「・・・マスター・・・起きてくださいよー」

おそるおそる声をかける。
しかし、その声はマスターには全然届いていない。

「マスター!!」

『んー・・・?』

僅かにマスターから声がする。

「マスター!!朝ですよぉ!!!」

『チッ・・・・うっせぇ』

ガツン

マスターの舌打ちと共に何かが空を飛ぶ。

カイトの頭にはにも止まらぬ速さで何かがぶつかった

「いたいですよ、マスタァー」

『俺の眠りを妨げて・・・いいともってんのか?あぁ?』

目をつぶったまま言うマスター

「ほんとに起きてないんですかーーー」

思わず涙目で逃げ出すカイト


ダンッ バタンッ


「おーどうだった?」

廊下で待機していたメイトがカイトに問いかける。

「どうもこうもないです!死に掛けましたよー」

「あー・・・次俺かぁ・・・最後に酒が飲みたかった」

動きたくねーっと重い腰をあげる。

「「「いいから逝け」」」

「どわっ」

全員からマスターの部屋へと押し込まれるメイト。問答無用でドアを締められる。

バタンッ







「カイト兄大丈夫?」

「だいじょうぶたよーレンくん」

「ボク、行きたくない」

「んー、怪我するといけないから、今日はやめとこうか?レン君、ミクオ君」

「「はいっ」」

「僕は行くよ、マスターのところに」

「・・・一番殺されそうなの帯人兄じゃん」




しばらくの沈黙が…



「…今日はやめとく」
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