Novel
□端午の節句♪
2ページ/6ページ
今日は、
子供の成長を祝うこどもの日
もとい、男の子の成長を祝う
端午の節句である。
ここ、月華修学院の、
宝生家にも男の子は
三人いるわけで…
「はい。柏餅ですよ〜。
市販品のですけど…」
「いいよ♪いいよ♪」
「なんで、こいつと…。」
「それは、こっちの台詞だ。」
「はいはい、二人とも、
喧嘩しないで…。」
今日は、
綾芽くん、菫くん、
ともゑくんとで、
私の家で、お祝いをしている。
もとを作ったのは、
ともゑくん。
葵理事や桔梗先生を
誘ってみたけど、
“仕事で来れない”
とメールがきた。
やっぱり学院の偉い人は、
休みもそんなにないみたい。
「せんせい、食べようよ〜」
「あっ、うん。」
なんとか、
菫くんと綾芽くんを
なだめてあと、
みんなで机に出した食べ物を
つまみだした。