Novel
□端午の節句♪
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「なぁ、桐原」
「うん?」
「あの、ミニかぶとと、
ミニ鯉のぼりどうしたんだ?」
「あぁ〜、あれは、
カワイイかったから、
お祝いもするし、
買ってみたんだ。」
「あの、三日月の前立て
…って、誰だっけ?」
「伊達政宗だろ?」
「伊達…政宗…?」
「どうした?ともゑ?」
「…うぉぉぉお!
みなぎるっぅぅわぁぁぁぁ!
政宗殿、政宗殿は、
いずこに!?」
「「「えっ…?」」」
「こうしてはおれぬっ!
待っていてくだされっ!
御館さまぁぁぁぁあ゛!」
ものすごい勢いで、
中身が、熱血漢の
ともゑくんが出ていった。
それを追うように、
中身が、何故か
やる気無さそうな
菫くんが
いつもと違う口調で、
「伊達政宗公の
中の人のキャラに、
呼ばれてるんで、
ちょっくら新撰組屯所に
行ってきやす。
あとは、
二人でお楽しみくだせぃ。」
と言って出ていってしまった。
「どうしたんだろう?二人とも…」
「さ、さぁ〜?」
綾芽くんはなにか
知ってるようだったけど、
何も言ってくれない。