頂き物
□大蛇丸アジトにて
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「はあ!?」
頭の中のサスケのイメージとはあまりにかけ離れたナルトの発言に、サクラは素っ頓狂な声を上げる。
「んなことあるわけないでしょ!それはサスケくんじゃなくて、あんたが誰かと見間違えただけよ!」
すると、ナルトは真面目な表情を作った。
急な表情の変化にサクラはたじろぐ。
「サクラちゃん」
「な…なによ」
ごくっと息を呑んだ。
「あれは確かにサスケだった。オレは…サスケにどんな一面があったとしても受け入れるってばよ。サクラちゃんはどうだ?」
ナルトの言葉に、サクラは胸を打たれた。
私は、サスケくんの何が好きなの?
顔?
私の中の都合のいいイメージ?
違うでしょサクラ。
あなたが好きなのはサスケくん自身。
どんな一面も、全部含めてサスケくんが好き。
…ナルトに教えられるなんて、ね。
「そうよね。ナルト、あんたの言うとおりだわ。たとえどんな趣味があったって、サスケくんはサスケくんよね」
サクラの言葉に、ナルトはにっと笑った。
「おう!そうだってばよ!」
にしししし!
今までの苦労を考えれば、これくらいは許されるってばよ!
悪く思うなよ、サスケェ。