頂き物
□女の子の夜話は無制限!
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「そういうテンテンさんはどうなんですか?今日来てる中だったら、誰が一番いいと思います!?」
えー?と笑いながら考えるテンテンをサクラも興味津々の表情で見つめる。
「やっぱりネジさんですか?」
指名された人物に、ヒナタが小さく反応した。
テンテンは一瞬宙を仰いで、首をかしげた。
「うーん、確かにネジは、落ち着いてるしかっこいいしねー。でも、いつも一緒にいるせいか、今更そういう風には見られないのよねぇ」
「そういうものですか?私はサスケくんと一緒でも、やっぱりかっこよく見えるけどなぁ」
「まあ、かわいいとは思うけどね」
テンテンの言葉があまりに意外だったのだろう、ヒナタが思わず呟いた。
「ネ、ネジ兄さんが?」
「そ。常識人に見えて、真顔でトンチンカンなこと言ってたりするのよ」
へぇーと一同は驚きの声を発し、
「あとは、リーやガイ先生に振り回されたり」
二言目に、あぁ…と納得の唸りを上げた。
「でも、リーさんなんて、女性を大切にしそうだし、誠実だし、案外いいかも」
サクラが顔の前で人差し指を立てる。
いのも、あぁ、と肯定の意を示した。
「…二人ともよく考えて」
テンテンは、外れた道から生徒を引き戻す教師のような口調で二人に語りかけた。
「リーは人のためになると思って、とんでもないこと平気で押し付けてくるのよ。
しかもあの暑苦しさで!
この前なんか私、あいつに付き合って縄跳び千回させられたのよ!
断るくらいならやってしまったほうがまだ楽だって、そう思わせる気迫があいつにはあるのよ」
会うたびに毎回筋トレじみたことをさせられる自分を想像して、サクラといのは顔を引きつらせた。
やっぱり無理かもしれない。
それが二人の結論だ。
「じゃあ、私たちの同期の中ではどうです?」
いのが質問すると、テンテンはあごに手を当てて、少し考えた。
「彼なんていいんじゃないの?
いのんとこの…シカマルくん?
普段はものぐさな雰囲気を醸し出しつつ、実は頭がキレる、みたいな?
ほら、中忍試験、結構すごかったし」
すると、いのが手首をパタパタと振った。
「あいつは究極のめんどくさがりですよ。
確かに、ちょっとは頭がキレるけど…
女の子の扱いとか最悪だし、デートの約束とかしたら、平気で忘れて、庭で将棋打ってそうだし」
「そ、そうかな…」
ヒナタがフォローに入る。
「そうよぉ!」