頂き物

□女の子の夜話は無制限!
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「デートとかするんだったら、キバなんかいいんじゃない?活動的だし、楽しそうじゃない?」

サクラが口を挟む。

「そ、そうだね…」

「えーっ!キバなんかとデートしたら一日振り回されて終わりそうじゃない。
それに、あいつ、絶対彼女より赤丸のほうが大事よ」

「た、確かに…」

サクラとテンテンが苦笑した。



「シノくんなら、落ち着いて一緒にいられるんじゃないかな…」

ヒナタが控えめに意見を出す。

サクラといのは即座に口を揃えて言った。

「いや、逆に沈黙が辛いから」



「何?ヒナタはシノくんがいいの?」

テンテンがヒナタを見る。

ヒナタは、いやっ、そんなんじゃ…といって慌てた。

「へぇぇー怪しいなぁー」

詰め寄ろうとするテンテンの肩をサクラといのが、にんまりと笑みを浮かべながら叩いた。

「ホントに違いますよ」

「そうそう、ヒナタが好きなのはぁ…」

「えっ…ちょ、ちょっと待ってっ…二人とも」

ヒナタが自分の精一杯で止めに入る。

「いいじゃんいいじゃん、ここだけの話にしとくって!だれだれ?」

「まだいるじゃないですか」

とサクラ。

「そうそう、まだ話題に上ってないヤツ」

相槌を打ついの。

テンテンはしばらく目を泳がせて、思い当たった様子であっと口を開く。

「えー!ウソー!ちょっと意外」

騒ぐテンテンに、ヒナタはゆでだこのようになった顔を伏せる。

「ね、ね、ナルトのどこがいいの?」

テンテンが畳み掛けるように迫った。

二人も気になっていたらしく、ヒナタを見る。

しかし、ヒナタは俯いたまま動かない。

「ヒナタ?」

「ヒーナーター?」

目の前で手を振ったり、肩を叩いてみたりしたが、それでもヒナタは動かない。

「…固まってる」

サクラが呟く。

「ヒナタには刺激が強すぎたか」

いのは頭に手を当て、あちゃーっと天井を仰いだ。

「ま、まぁ、話をまとめると、一番はサスケ、二番はナルトってことになるのかな」

テンテンの少々強引なまとめに、サクラといのは納得のいかない顔をする。

「サスケくんはいいとして、二位がナルトっていうのがねー」

「なんか納得いかないわね」
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