詩
□臆病者の私
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突き刺さる
純白な光は
大嫌い
私には力がないから
包み込む
漆黒の闇が
恋しくなるの
魅せられる
満開の華は
大嫌い
私には恐怖だから
目立たない
蕾の華が
恋しくなるの
笑ってる
群青の空は
大嫌い
私には真似できないから
なきそうな
鉛の雲が
恋しくなるの
まん丸で
金色の満月は
大嫌い
私には苦痛だから
銀色の
歪な三日月が
恋しくなるの
不自然に
完璧でいるあなたは
大嫌い
私には悲しいから
不完全で
自然な君が
恋しくなるの
嘘つきで
偽りだらけの自分は
大嫌い
私には滑稽だから
でもさらけ出せないの
怖いから