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□続く苦難
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一通り泣いてスッキリした後、雄介は言われた通り自分で手を突っ込んで精液を掻き出した。ちょっと強引に掻き出そうとすると激痛が走るので、どうしてもノロノロとした動きになってしまう。

その後濡れタオルで全身を丁寧に拭い、手首に残る縛られた跡が見えないようにきっちりと制服を着込んだ。


5限はもうとっくに始まっている時間だったが、雄介は授業に出ることにした。
しかし一歩踏み出そうとすると、膝がガクガクして思うように歩けない。壁に寄り掛かりながらゆっくり進むしかなかった。

動くと尻・腰・股関節・手首と至るところが激しく痛む。

少し歩いて、雄介は今日の部活は休むことに決めた。
こんな体でバスケをするなんて到底無理だし、黒沢たちにも会いたくなかった。一生会わない訳にはいかないことは分かっていたが。


本当は授業にも出ず家に帰りたかったが、鞄は教室にあるし、中間テストも近い。


必死で階段を昇り、教室のドアを開けた時には、授業時間の半分が過ぎていた。
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